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木綿敷き布団の特徴

木綿敷き布団といえば昔から布団の王道というほど、よく使われてきました。
昨今は化学繊維が普及し、ポリエステルを中心として化学繊維の敷き布団を見かけることが多くなりました。

綿混紡の布団はあっても綿100%の木綿敷き布団は実はあまり見かけないのではないでしょうか。
しかし化学繊維が普及するまでは、木綿の敷き布団は一般家庭において最も多く使われる素材でした。

一昔前までは日本の布団といえば木綿といっても過言ではなかったでしょう。
その性能はなんといっても吸湿性、吸水性が高いことに大きな特徴があるでしょう。

日本は高温多湿な環境ですから、汗や湿気をぐんぐん吸ってくれる木綿の敷き布団は日本の環境に合っていたのです。
また敷き布団をベランダに干すのが当たり前の光景でしたが、実は敷き布団をベランダに干して天日干しするのは、実は日本以外ではあまり見かけられません。

これも木綿の敷き布団を使っていたからこその光景であったのです。
というのも木綿の敷き布団は確かに汗や湿気を吸ってくれますが、吸った水分を放出する力は実はあまりありません。

ですから頻繁に天日干しをしなければ木綿の吸水力が回復しなかったのです。
汗を布団が吸うなんて考えると汚いとか、カビが生えたり雑菌が繁殖しそうと思ってしまいますが、汗を吸うのは布団のとって大事な機能の一つです。

なぜなら汗を吸わない布団は布団の表面に水分が溜まってしまって、布団がじめじめして気持ちが悪いからです。
特にポリエステルなどの化学繊維はほとんど汗を吸ってくれませんから、布団の表面に水分が溜まって不快な寝心地になるはずです。

さらに化学繊維は静電気を帯びやすいため、布団の周囲の埃を吸い寄せてしまい、衛生的にも良くありません。
また寝ている間に埃を吸ってしまうためアレルギーを引き起こしてしまうかもしれません。

とはいえこんなに吸湿性に優れた木綿敷き布団が少なくなってきたのは、やはり水分を吐き出す放湿性が劣るからなのでしょう。
特に高層マンションが多く立ち並び、ベランダに敷き布団を干すことができない、あるいは日が差し込まない住宅もあるでしょう。

また家を空けることが多く、敷き布団を頻繁に干すことのできない現代においては、木綿敷き布団の需要が減少するのは致し方ないかもしれません。
木綿敷き布団はこまめに天日干しをしなければ、水分をたくさん含んで最終的には湿潤してしまい、水分を吸わなくなってしまいます。

さらには水分をこまめに放出されないと布団自体が弾力性を失ってへたってしまい、せんべい布団になってしまうのがオチです。
はたまた水分をたくさん含んだ敷き布団はそのままにしておくと、雑菌やカビが繁殖してしまい衛生的にも良くありません。

布団を打ち直すにも、打ち直しを行ってくれる布団屋さんなど探す方が大変でしょうから、木綿敷き布団自体の寿命も短くなってしまいます。
布団乾燥機があればまだしも、そんな手入れの面倒な木綿敷き布団よりも、弾力性に優れて洗えるタイプの化学繊維の敷き布団に需要が集まるわけです。

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